第159回国会 予算委員会 第17号(平成16年2月25日(水曜日)) 抜粋 案件: 分科会設置に関する件 政府参考人出頭要求に関する件 参考人出頭要求に関する件 分科会における会計検査院当局者出頭要求に関する件 分科会における政府参考人出頭要求に関する件 平成十六年度一般会計予算 平成十六年度特別会計予算 平成十六年度政府関係機関予算
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○阿部委員 社会民主党・市民連合の阿部知子です。
本日の熱心な年金論議の中で、だがしかし、最も聞こえてこない、そして一番まどろっこしく思っているのが、あのテレビの向こうの国民だと思います。国民にとって、どこに自分たちの声を上げればいいのか。国民不在の年金論議の中で、小泉首相にお伺い申し上げます。
ここに、スウェーデンにございますオレンジの手紙をかいたポスターがございます。このオレンジの手紙というものは、スウェーデンでは、十八歳以上のすべての年金の被保険者に送られている手紙でございます。この文面は、この方のポイントが年々積み重なって、あなたはこれだけのポイントがありますよということを毎年レターでお届けするものです。
小泉首相にお伺い申し上げます。
こうしたオレンジの手紙、国民が自分の、国民の受給の現状を知る、権利を知る手紙についての御意見を、一点目、お伺いします。
○小泉内閣総理大臣 そのスウェーデンのオレンジレターというものについては私は詳しくは知りませんが、今のお話だと、若い人たちが、自分たちの保険料を払うと老後にどのぐらいの給付がもらえるか、そういうレターでしょうか。
○阿部委員 今の小泉首相の御意見のとおりで、特に、私は、日本の年金改革において、次いで坂口厚生労働大臣にお伺いいたしますが、若い人の国民年金の未納率が著しく平成八年から平成十四年までの間に上がっております。例えば二十歳から二十四歳は、完全納付率が、平成八年五一・四%でございましたのが、今や何と二八・〇%でございます。三分の一しか二十代の若者が国民年金を納めていない、あるいは納められない。そして、この論議の一番欠けたるところ、この若い世代がどうやって国民年金に関心を持つかということでございます。
そこでお伺いいたします。
厚生大臣、このオレンジの手紙、いかが思われますでしょうか。
○坂口国務大臣 その内容につきましては十分に存じませんけれども、年金個人情報、これは日本も、今まで五十八歳以上でございましたけれども、五十五歳以上に引き下げをこの一月からしたところでございます。本年三月からは、年金の受給が近づいた方に対しましては、年金加入記録を送付したいというふうに思っております。
それからさらに、今回の改正におきましては、特に若い世代の年金制度に対する理解を深めますために、信頼、安心を高めたい、そういうふうに思っておりまして、被保険者に保険料納付実績等の年金個人情報の定期的な通知を行いたいというふうに思っています。これはまさしくそのカードに匹敵するのではないかというふうに思います。また、被保険者個々人の保険料納付実績を点数化いたしまして表示をしますポイント制を導入するということも決定をしているところでございます。
○阿部委員 私は、年金の抜本改革とは、常に後世代に負荷、負担を押しつけてきた年金問題を、どうやってその世代の信頼を得てつくり直すかにあると思います。五十五歳や五十八歳では遅過ぎる。今、二十歳代の若者、ここにどんなメッセージを送るかが先決と思います。
最後に小泉首相、ブレア首相は、グリーンペーパーというものを国民に送り、一九九〇年代後半の年金改革について、国民にみずからの言葉でメッセージを伝えました。
小泉首相はどうなさいますか。
○小泉内閣総理大臣 今お話しのスウェーデンのオレンジレター、これはなかなかいいことだなと率直に感じております。詳細は存じませんが、このスウェーデンのオレンジレター、若い世代が自分たちの年金が将来どうなるのかということをよく理解していくためにも、参考にさせていただいて、今後、お互い支え合う若い人たちも理解を持ってもらうような年金制度を確立していきたい。参考にさせていただきたいと思います。
○阿部委員 今の御答弁に期待して、年金に対する信頼が取り戻されることを願って、質問を終わらせていただきます。
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