第169回国会 本会議 第4号(平成20年1月29日(火曜日)) 抜粋

案件:

 平成十九年度一般会計補正予算(第1号)

 平成十九年度特別会計補正予算(特第1号)

 平成十九年度政府関係機関補正予算(機第1号)

 地方交付税法等の一部を改正する法律案(内閣提出)

議事録全文(衆議院のサイト)
ビデオ(衆議院のサイト)


〔前略〕

議長(河野洋平君) 阿部知子君。
    〔阿部知子君登壇〕

阿部知子君 社会民主党・市民連合の阿部知子です。
 私は、社会民主党・市民連合を代表して、二〇〇七年度補正予算三案について、反対の立場から討論を行います。(拍手)
 補正予算案には、災害対策や原油高騰対策、中国残留邦人支援、被災者生活再建支援金の追加など前向きに評価されるものが盛り込まれてはいます。しかし、それ以上に以下のような重大な問題点があることから、反対をするものです。
 その理由の第一は、これまで政府・与党が数の暴力で強行した理念なき政策の欠陥を取り繕うために、多額の補正予算が使われていることです。
 例えば、高齢者医療負担軽減策として千七百十九億円が計上されています。しかし、約二百万人の保険料減免、七十歳から七十四歳の窓口負担増の据え置きについては〇八年度のみです。二〇〇六年の医療制度関連法がもたらした御高齢者の切り捨て、そして医療崩壊には全く思慮が及んでいないのです。選挙目当てのびほう策ではなく、真に後期高齢者のための、御高齢者のための医療制度をつくるべきで、そのためには、まず後期高齢者医療制度の凍結、抜本見直しを行うべきです。
 また、水田農業等緊急活性化経費の七百九十八・五億円についても、政府・与党が経営安定化対策によって中小農家を切り捨ててきたところに本質的な問題があり、戸別所得補償制度の早急な導入を行うべきです。
 第二の理由は、国民生活より対米関係を優先していることです。
 原油価格高騰対策といっても、最大のものが、インド洋での自衛隊の補給活動のための油購入費差額分約百二十四億円で、その一方で国民は寒さに震えているのです。さらに、米軍再編関係経費や普天間飛行場移設に伴う海上警備行動のための経費も大きな問題です。
 第三の理由は、九千百六十億円の税収減の問題です。
 税収の見積もりと実際の乖離がどのような経緯と理由によって生じたのかをまず国民に対して明らかにすべきです。税収の下振れは、政府・与党が強調する景気回復がごく表層的かつ一時的であることの証左ではありませんか。
 第四の理由は、国債整理基金特別会計への繰り入れ四千百四十三億円についてです。
 賃金が上がらず、公共料金や日常生活必需品の物価上昇が国民を襲おうとしている今日、生活関連予算の充実をまず図るべきであると考えます。福田内閣が格差の是正や国民の生活安定策に無為無策であることに強い憤りを覚えます。
 最後に、与党側はいわゆるつなぎ法案を提出する構えですが、数の暴力で入り口での国会の審議権を封殺する党利党略であり、野党を交えた国会審議など不要だと言うに等しい暴挙です。参議院の無用論にもつながるものであり、断じて認めることはできないことを申し添え、反対討論を終えます。(拍手)

議長(河野洋平君) これにて討論は終局いたしました。


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