第151回国会 予算委員会 第5号(2001/2/14)抜粋

案件: 政府参考人出頭要求に関する件 平成十三年度一般会計予算 平成十三年度特別会計予算 平成十三年度政府関係機関予算

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阿部委員 社会民主党の阿部と申します。

 先ほどの党首討論を踏まえまして、本会議場には森首相はおられませんが、森内閣を支えておられる皆さんにまず冒頭一言申し上げたいと思います。

 私は、長きにわたり子供の医者をしてまいりました。そして、先ほどの党首の、森首相のさまざまな御発言、態度を拝見いたしまして、果たして今の森内閣にこれから子供たちに道義や倫理を教えていく資格があるのか、非常に疑問に思いました。端的に申しますれば、森首相のおっしゃったことは、態度はふまじめだったかもしれないけれども結果がいいからそれでいいじゃない、平易に言えばこういうことでございます。

 しかしながら、人間、道義とか倫理、その根本にあるものは、本当に誠心誠意全力を尽くして、みずから身を挺して事をなす、その姿勢でございます。今、青少年の問題が非常に危うい時期にあるときに、子供たちが、例えば森首相のゴルフのパターの笑顔と、そして一方で海の藻くずになるかもしれない同じ年齢の十七歳の命のことをどのように受けとめたか、私は極めて遺憾の意を表したいと思います。

 あわせて、今の赤嶺委員のいろいろな御質問、まさに日本国による国民の棄民政策が沖縄に集約されております。国民の命に責任をとらず、棄民をなし、あわせて、この間の政治倫理、官僚の皆さんの倫理の本当の崩壊、このことをまず深く自覚した上で本日の討議に臨んでいただきたいと思います。

 私は、本日がもう一般質問の時間であることを存じ上げながら、ただしかし、これまでの集中審議の中でも、うやむやにされ、一向に明らかにされない外務省の機密費並びに官房機密費について、まずわかりやすく、子供でもわかるように図にしてまいりましたので、お示しいたしますので、端的に正確にお答え願いたいと思います。

 野党席の先生方にはごめんなさい、ちらっとしか見せられません。しかし、答えていただきたいのは与党席の先生方並びに官僚の諸氏でございますので、申しわけありませんが、ちょっとこっち向きにさせていただきます。

 まず、松尾前外国支援室長の起こした横領と言われる事件でございますが、十二月中旬、警視庁の事情聴取が入ったということが報道されております。

 では、これは順次お願いいたします。

 外務省の官房総務課長、官房長、当時でございます、事務次官、そして河野外務大臣は、この松尾室長が取り調べ中であるということをいつお知りになりましたか。一言で、何月何日、何月何日、何月何日、何月何日と明確にしっかりと、はっきりとお答えくださいませ。

 まず、官房総務課長からお願いいたします。御入院中ですので、当時のことが記録にございますでしょうから、松尾室長の取り調べについて、当時の官房総務課長、これは部下が事情聴取を受けているわけですから、存じませぬというわけでは、これは外務省としての管理能力が問われる事態でございます。はたまた、官房総務課長はいつ松尾室長が取り調べを受けているという事実を確認なさったか、お答えいただきます。一言で明確な期日をお願いいたします。

飯村政府参考人 お答え申し上げます。

 松尾元室長本人より、警察から事情聴取を受けたとの報告が昨年十二月中旬にございましたけれども、その何月何日ということについては、手元に資料がございませんので、また追って御報告させていただきたいと思います。

阿部委員 では、明確な期日をお願いいたします。

 これはあいまいにしていいことと、世の中には、管理能力が問われる、森首相への御報告も、何時何分、一刻一刻が問われる事態でございますので、このようなことに対してファジーに答えられては困ります。

 次に、官房長、いかがですか。当時は阿部さんだったと思いますが、記録上、ございますでしょうか。官房長にはいつ、松尾室長の取り調べ、お願いいたします。ファジーなお答えは御遠慮願います。

飯村政府参考人 その点についても、追って御報告させていただきます。

阿部委員 では、これは次回必ず、委員長の御採択で、明確な期日をお願いいたします。

 このような管理体制は、国を預かる外務省として許されるものではございません。いつ、何日、何時まで、お願いいたします。

 続いて、事務次官、同じでしょうか。ここまで来るとますます大変です。お願いします。

飯村政府参考人 同様でございます。

野呂田委員長 質問者にお答え申し上げますが、委員長から外務省に言って、できる限りの資料を出させます。

阿部委員 ただ、河野外務大臣には、御自身の、みずからの口でお願いいたします。以下三人は、入院中、いろいろ事情がございますでしょう。ですから河野大臣は、同じ方でございますから、いつお知りになったか、明確な記憶で、しっかりと、はっきりとお答えくださいませ。

河野国務大臣 十二月の中旬であったと思います。

阿部委員 では、皆さん記憶健忘、喪失のようでございますが、十二月中旬にこのことをお知りになってから一月四日に外務省のこの件に関する調査委員会が立ち上がるまでの間、河野外務大臣、何をなさいましたか。お答えください。

河野国務大臣 こうしたことが事実かどうかを十分確認するようにという指示をしたと思います。

野呂田委員長 許可を得てから発言してください。

阿部委員 はい、済みません。

 本来は、報告を受けた時点ですぐに委員会の立ち上げ等々が検討されるべきことと思います。これが、今回、森首相でも問題になりました、政治をつかさどる者の感覚の麻痺、同じような事態が起きていると思います。

 続けて、次の質問に移らせていただきます。きょうお返事の出なかったことは、必ず次回、明確な数値をもってお答えくださいませ。

 次に、首相外遊時の宿泊費の内訳で、今までわかったことを整理いたしましたのがこの図でございます。

 今までの御答弁をまとめますと、実は、松尾室長に渡った総額九億六千五百万円のうち、内閣官房職員の宿泊費、これが二千八百万円でございました。それから、内閣官房職員の宿泊費の差額を埋める分が四億二千万円でございました。

 はたまた、外務省にお答え願います。これは飯村さんにお願いいたします。

 外務省などの職員分Bについて、きのう、お答えがいただけるように答弁なさっておりますが、幾らだったでしょうか。

飯村政府参考人 昨日申し上げましたように、可及的速やかに御提出申し上げたいと思っていますが、非常に複雑な出入りがございますので、もう少しお時間をいただけたらと思います。

阿部委員 可及的速やかとは、不眠不休でやっていただくような事態かと思います。

 今、不景気の問題にしろ国の先行きにしろ、国民が血税をこんな形で使われたのではたまらない、いいかげんにしてくれという意思表明の一つでもあります。官僚という職分にある方たちは、みずからの職務を深く意識して、この計算くらい、既に内閣官房の分は出たわけですから、AでやれてBがわからないということはないと思いますから、きちんと領収書を添えて出してくださいませ。

 そして、続いて行かせていただきますが、これは外務大臣にお伺いいたします。

 御答弁の都度、多少の内容の変更がございますが、松尾元室長が官邸から預かった官房機密費のうちで、お使いになったのは宿泊等の差額だけであるのか、飲食費等あるいは交通費等を含むものであるのか、イエスかノーか一言でお願いいたします。これは、差額分は宿泊の差額分だけであるというのが当初の御答弁でしたので、そこを伺いたいと思います。

河野国務大臣 官邸から松尾元室長に渡ったものは、宿泊費の差額及び官邸分の旅費法によります宿泊料の規定額というふうに承知をしております。

阿部委員 今、河野外務大臣のおっしゃったのは……

河野国務大臣 済みません、ちょっと追加を。

 今のは官邸分でございまして、外務省分については、一括払いをしていた場合について、外務省分の旅費法による宿泊料の規定額が渡されていたと。

阿部委員 では、あくまでも今の河野大臣のお答えは、宿泊料の差額である、このことに二言はないというふうにここでお約束いただけますか。

河野国務大臣 宿泊費の差額プラス官邸分の宿泊規定額、外務省の旅費法による宿泊規定額が渡されていたと。

飯村政府参考人 お答え申し上げます。

 松尾元室長が官邸から受領いたしておりましたのは、繰り返しになりますけれども、基本的には、総理大臣の外国訪問同行者のうち、内閣官房職員については宿泊費規定額と宿泊費差額、また外務省同行者及び各省庁の公式随員については宿泊費差額でございます。

阿部委員 ただいまの御答弁の中で、何度も申しますが、Aの部分二千八百万円については既に明らかになっております。Bも追って明らかになります。

 そして、もう一つ実は大きな問題がございますが、宿泊費の差額だけで片や四億二千万に膨れ上がり、片や二千八百万、この差がすべて宿泊費の差額ととってよろしゅうございますか。規定分は二千八百万、差額で四億二千万、すなわち二十倍に差額が膨れ上がるというふうな御見解でございますか。河野大臣、お願いいたします。

河野国務大臣 差額が大変多いという御質問だろうと思いますが、前にも何度も御説明を申し上げましたけれども、規定分の宿泊費というものは、総理の同行ということになりますと大変に違ってくるということは御理解いただけると思います。

 サミットに参加をする、あるいは国連総会に参加をするということになりますと、限られたホテルをとらなければならぬ、あるいは限られたスペースを同行者が使いたいということになりますと、どうしても部屋代のレートは高くなりますし、そうしたことから差額分が大変多くなるということに御理解をいただきたいと思います。

阿部委員 その御答弁は、先日も伺いましたので了解しております。

 きょうは、確認をとりたかったのと、そうであるならば……(発言する者あり)御答弁として了解いたしました、河野さんの御意見として。その二千八百万円が延べ何人分の宿泊費であるかについて、次回で結構でございます、そうすると一回当たりの差額が明確になりますから。規定宿泊費が二万円で、例えば一回当たり一人二十万差額が出たとしたら、それはやはり異常なことと言わなくてはなりません。単に差額が宿泊費だけでそれだけ上がるものなのかどうか、私どもも調べさせていただきますので、何人分の、延べ何日分の宿泊費かを、二千八百万円についても。

 それから、重ねて外務省の皆さんにもお願いいたします。総体の額と、それが何人分、何泊分であるか。この余りの落差、だれしも国民が納得いたしません。二千八百万円が規定分、それが差額になると四億になる。はたまた飲み食いに使っていたのではないか、交通費も入っていたのではないか。そもそも、松尾室長がカードで一括してホテルのフロントで精算いたしますときに、そこから飲食代を省くことができるのか。そのこと自体、具体的に、現実的に考えても無理がございます。そして、無理のある御答弁はやがてほころびが出ますので、きちんとこの内訳についてお示しくださいませ。

飯村政府参考人 ただいまの内閣官房の職員分につきましては内閣で御検討をされるお話でございますけれども、外務省の職員分については検討をさせていただきます。

阿部委員 検討ではなくて、総額を計算するためには個々が要るわけですから、これは必ず出てまいりますので、そんなことを検討せずに、情報公開をきちんと、これは国民の税金が使われたということを、そして規定どおりの額ですから、ファジーな、ごまかすことが一切ない額のはずでございますから、そういうことまで検討しないで、何人分、何泊分をきちんと出してくださいませ。

 これは全体の流れでございますが、確認だけで結構でございます。官邸分といたしまして九億六千五百万が、官房長官、首席参事官、首相秘書官付事務官、これを経由して松尾元室長に渡ったということは、官房長官、よろしゅうございましょうか。

福田国務大臣 よろしいと思います。

阿部委員 現在わかったところとわからないところを整理しているのは明確に答えていただくためですから、松尾室長が預かった九億六千五百万円のうち五億六千万円については、第一勧銀を中心とする口座に入っているということが外務省のお調べでわかったわけですね。

飯村政府参考人 昨日から御説明申し上げているとおり、そのとおりでございます。

阿部委員 といたしますと、残りの四億円以上については、今後どのように捜査を外務省としては進められますでしょうか。これは、前回までの御答弁ですと、外務省は捜査能力がないからということで終わっておりましたが、今でもそのような御見解でいらっしゃいましょうか。

飯村政府参考人 これも昨日から御説明申し上げている点でございますけれども、私どもの今回の調査というのは、松尾元室長が公金を流用していたということを調査するために、かつ一刻も早く告発ということを念頭に置いて作業をしてきたわけでございます。

 したがいまして、五千四百万円流用したということが事実としてわかりましたが、それ以上、残りの部分につきましては、強制的な捜査権のない状況の中では、私どもの調査には限度がある。そういうことで、捜査当局のお調べをお願いしているわけでございます。

阿部委員 ただいまのようなお答えですと、実は国民の疑惑の目は外務省職員全体に向けられているという事態に全く無自覚であると思います。

 先ほど来申し上げましたように、ただ単なる差額の宿泊費だけではなくて、カード決済においては飲食代も含まれていたのではないか、あるいは、きょうの読売新聞の報道におきましては、外務省の各上級職員に支給されておりますいろいろな機密費の差額分もこの官房機密費で賄われていたのではないかという疑惑が報道されておりますので、そうした自覚の上で、よろしくこれを、この次もっと解明されるようにお願いいたします。

 私に与えられた時間が大変少のうございますので、本来は、この予算委員会の場で、ぜひとも厚生労働大臣にお尋ねしたいことがございます。

 今般の予算編成を見ましても、私は、特に今国民の大きな不安のもとである社会保障分野、このことについて、二十一世紀の具体的な進むべきモデル、未来像がないということが大きく国民に不安を呼び起こしていると思います。わけても、この間、先ほどの鈴木委員の御質問にもございましたが、介護保険料の自己負担額の増額あるいは医療保険法の改悪による患者さんの窓口一割負担増等々、弱者は切り捨てられる傾向が顕著でございます。

 このことについて、坂口厚生労働大臣の社会保障の未来像についてのお考えを一言お教えくださいませ。

坂口国務大臣 大変大きな問題を御質問いただいて恐縮です。

 医療問題だけではなくて、年金問題、介護問題等、社会保障全体につきましての見直し作業というのは私はぜひ必要だという立場をとっております。しかも、その中で、年金ならば年金、医療ならば医療、介護ならば介護という、別々にやるのではなくて、トータルで一体どうしていくかという考え方がやはり必要だというふうに思っております。

 そうした立場からの見直しというものを行って、その中で将来の高齢化社会に対する、少子高齢化社会に対するこの医療のあり方をどうしていくかということを決めていくのが順序であるというふうに考えておりまして、そうした立場で今後の問題に取り組んでいきたいと思っているところでございます。

阿部委員 トータルで考えるという坂口厚生労働大臣のお答え。私として、一点御要望がございます。

 今般の予算編成を見ましても、先ほど指摘いたしましたように、非常に自助努力というものが強調されておりますが、だれも好んで病になるわけでなく、だれも好んで寝たきりになるわけではない中での自助とか言われましてもどうしようもない。こうした事態を切り捨てて日本の社会が進むのであれば、社会保障の根幹が揺るぐものと思いますので、この点については御回答いただきませんが、私どもからの指摘とさせていただきます。

 最後に、北陵クリニック問題についてお伺いいたします。

 今般のKSD疑惑並びに外務省の外交機密費の問題、官房機密費の問題をしのいで、もしかして国民の中ではこの北陵クリニック問題というのが、あす自分がかかる病院で点滴を受けたらあるいは呼吸がとまってしまうかもしれない問題として、身近な不安を呼び起こしております。と同時に、私ども医療者にとりましては、絶えず逆に言えば何かするんじゃないかというような目で見られて、本当に私どもとしても悲しい出来事でした。そして、この出来事を考えますに、一つこれまでの報道の中で見落とされている大きな問題がございます。

 実は、北陵クリニックとは、科学技術庁の研究費の助成を受けておりまして、そもそも一九九一年に、先端医療を実験的に行う施設として設立されたものでございます。ここに平成十年度から科学技術庁の研究費が宮城県の申請を通じて支給されておりますが、平成十年、十一年、十二年度の、おのおのの北陵クリニックに対して支払われた補助額についてお教えくださいませ。これは、担当の現場の方で結構でございます。

大熊政府参考人 御説明をいたします。

 文部科学省所管の科学技術振興事業団、そこで地域結集型共同研究推進事業というのをしておりまして、これは県の提案を受けて事業を推進しておりますが、宮城県の提案を受けまして、平成十年度から生体機能再建・生活支援技術、こういう課題を実施しているところでございまして、この研究テーマの一部に、機能的電気刺激等を用いた最先端のリハビリテーション技術の開発を目的とした研究というのがございまして、これを宮城県の中核機関を通じて北陵クリニックに委託し、実施しているという状況でございます。

 具体的にどういうふうな額かという点についてのお尋ねでございますので御説明をさせていただきますが、北陵クリニックに対しましては、この研究事業の中核機関であるところの宮城県の財団法人みやぎ産業振興機構より研究が委託ということで、これまでに把握しているところでは、事業が開始された平成十年度から十二年度末までに七千四百万円の支出、さらに、この間財団から研究遂行に必要な機器の持ち込みとか、大きな機器についてはリースというのもございますので、リースなどに、平成十年度から十二年度までに約二億三千万円支出を予定ということでございます。

 以上でございます。

阿部委員 実は、ここの病院で行われておりました電気刺激による、例えば筋肉の麻痺を改善させる、尿失禁を改善させる等々のための電極の埋め込みには、大体お一方当たり二百万円が使われます。ただいまおっしゃいました助成費は、そのおのおのの埋め込み代二百万円にも支出されていたとみなしてよろしゅうございますか。

大熊政府参考人 そういうことであろうかと思っております。

阿部委員 私がこのことを問題にいたしますのは、実は、先端医療のある意味での実験的な現場で、極めて起きてはならない実際の患者さんたちの被害が起きたということでございます。

 そして、かかる補助金を交付しておりました科学技術庁といたしまして、例えば、この間七人の御高齢者がこの二年間の中でリハビリ中に亡くなっておられます。もしかしてその中には電極の埋め込みを受けた方もおありかもしれません。そして、この電極の埋め込みの際には、筋弛緩剤の使用を併用しなければならない場合が多うございます。といたしますと、今、守容疑者一人の異常性格に帰されているようなこの事件は、もしかして先端医療現場で患者さんの人権と安全が侵害されかねない事態が起きていたこととも連動してまいります。

 ここで、科学技術庁並びに厚生労働担当の所管、つかさつかさにお願いがございますが、実は、医療監視等々におきましても、急変をされた患者さんの中に、果たしてこの科学技術庁の補助金を用いた電極の埋め込み等々の患者さんの例があったかどうか、明らかになっておりません。これは、もしこの場の質問で明らかになりません場合は、追って質問主意書並びに他の部会で質問をいたしますが、詳細のほどお調べをいただきたいと思います。

 そして最後に、時間がございませんので一点だけ。実は、このような先端医療の実験の場と化していたところが、厚生省のいわゆる医療監視等々の実際の監視を受けずに、この間ずっと運営されておりました。

 しかしながら、この病院は十九ベッドを持つ病院ですが、療養型病床群といって、長い期間入院され、リハビリ等々を受ける患者さんのための病院です。厚生省の健康政策局の指導によりますれば、療養型病床群においては、きちんとした保健所からの監査、査察が入るべきであるという指導が行われております。

 なぜに、この北陵クリニックには、本年の一月十七日に至るまで一度も保健所からの現状の査察、監視がなかったのか。そのことがずさんな筋弛緩剤の管理、あるいはここでの薬局には薬剤師が不在であるというような実態を放置したことにつながっておりますので、この点について、担当部局からのお返事を伺いたいと思います。

宮島政府参考人 今御指摘の北陵クリニックにつきましては、平成三年九月の診療所の開設のときと、平成十二年四月の、今御指摘の療養型病床群の設置に伴う変更の際に必要な審査を行っているというふうに仙台市から報告を受けております。

 筋弛緩剤につきましては、いわゆる薬事法上の毒薬に当たりますけれども、通常の医療機関でも使用されているものでございますので、その管理が適正か否かというものにつきましては確認することは必要であったと思いますけれども、その筋弛緩剤がどのような形で使用されたかということにつきましては、そのことのみをもちまして立入検査を行うという形は現在のところとっておらないところでございます。

野呂田委員長 阿部君に申し上げますが、質疑時間が終わっております。

阿部委員 では、残る部分は厚生労働委員会でやらせていただきます。ありがとう存じました。

野呂田委員長 これにて阿部君の質疑は終了いたしました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

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