第162回国会 議院運営委員会 第26号 平成17年5月20日(金曜日)抜粋 案件:
特別委員会設置の件
本日の本会議の議事等に関する件
○川崎委員長 阿部知子君。
○阿部委員 社会民主党の阿部知子です。
我が党は、まず第一点、郵政民営化法案そのものにも反対の態度を明らかにしておりますし、加えて、特別委員会の設置という方法にも反対でございます。わけても、本日採決を行いますこと、この拙速さについても、ぜひ皆さんにお考えを改めていただきたいと思います。
皆さんは、立法府におられまして、みずからの役割を何とお考えでありましょうか。
お気づきかもしれませんが、この二週間ほど、国会の近隣には、お体のお悪い、いわゆる身体障害の方々が、命を賭して、テントを張って、私の所属しております厚生労働委員会で審議中の障害者自立支援法案に不安の目を注ぎながら、連日、国会に詰めかけておられます。ただでも少ないこうした障害者をめぐる予算、OECD諸国中、破格に少ない。こうした国民の切実なる思い、切実なる願いをよそに、なぜ、郵政民営化法案が最も拙速に論議されねばいけない法案というふうに自覚されるのか、皆さんおのおの、お心のうちに問うていただきたいと思います。
そしてそればかりか、この国会での、これまで小泉首相を初めとして内閣の進めてこられたやり方は、いわゆる三権分立という、私どもの大事な国の骨格にかかわります、憲法にも規定されました大きな政治の仕組みを荒々しく破壊するものであると思います。
この間、行政府の肥大は目に余るものがあり、それが、例えば先ほど民主党筆頭のおっしゃられた、なぜ内閣そのものが、違法行為であるところの、三十三条の一項六号に規定があるところの公社化後民営化せずという現状の法律を破壊して、それを無視して法を提出できるのか。国会にいる者みずからが、立法府にいる者みずからが法を踏みにじってよしとすれば、三権分立そのものの、立法府のあり方が問われます。
加えて、この間、小泉首相というお名前で、この特別委員会の、例えば委員長をどなたになさるか、与党の筆頭理事をどなたになさるかを任命しておられるやに聞きます。これとても、内閣という行政府の長である首相がなさるべき行為とはとても思えません。
そうしたあり方がいかに我が国の政治を危うくするかは、先ほど来御指摘のように、この間の私どもに出される法律、政省令にゆだねられるところが極めて多く、例えば、介護保険においては二百二十八、自立支援法においては二百十三、そしてついにこの民営化法案では総体合わせれば二百三十四と、次から次に政省令にゆだねて、立法府は一体何をするのか。国民に立法趣旨も説明できず、法の骨格すら説明できないものを、私どもは今審議しようとしております。
加えて、そうした立法能力の劣化は、数々の条文ミスを生んでおります。これでは、とても国民の信頼に足る立法府たり得ないと思います。せめて、その三十三条一項六号に対しての削除あるいは条文のミスということを訂正されてから閣法はお出しになるがしかるべきで、そうした作業も経ず、本日ここで特別委員会の設置などを採決する、その前提そのものがないと判断しております。
議員各位、そして各政党各位には、こうした状況をみずからの恥とお考えいただきまして、立法府のあり方そのものをもう一度きっちり見据え、国民の声に沿うような立法府たらんとすることを覚悟していただきまして、本日は採決なしにしていただきたいと思います。
よろしくお願いします。(拍手)
○川崎委員長 時間がありませんので、一言だけ。
城島君。
○城島委員 先ほどから、我が党及び野党としては、特別委員会設置についての採決そのものに反対ということは、るる申し上げたとおりです。
先ほどから加えて言っている、この国会そのものの存在意義というのが私は問われているというふうに思って、大変な危機感を持っているのです。
特に、この通常国会冒頭から、例えば、小泉総理の再質問に対するあの対応、そして総務委員会における竹中大臣のまさに国会を無視した形でのドタキャンの問題とか、今るる申し上げたこの間の総理の対応、そしてまたこの一両日の対応、全くどこに国会というものが視野にあるのか。ないような感じの暴走が続いているということについては、私は、本当に国会そのもののあり方、その存在が問われている、大変大きな危機感を持っているということを強く申し上げさせていただきたいと思います。
〔民主党・無所属クラブ委員及び社会民主党・市民連合委員退場〕
○川崎委員長 それでは、山口俊一君の動議に賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○川崎委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。
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