第162回国会 年金制度をはじめとする社会保障制度改革に関する両院合同会議 第5号(平成17年6月30日(木曜日))抜粋

案件:
 年金制度をはじめとする社会保障制度改革(公的年金制度の必要性)について

議事録全文(衆議院のサイト)

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阿部(知)議員 社会民主党・市民連合の阿部知子です。坂口力先生の後に指名していただいてありがとうございます。

 今の坂口先生のお話を受けた形でなるべく話したいと思いますが、実は私も、坂口厚生労働大臣であったころ、同じ審議で年金を取り上げさせていただいたときに、大臣と私が期せずして一致した点がありました。前大臣はお忘れだったかもしれませんが、それは、国民年金の加入者増の分析において、今三十代が非常にふえておるという実態でございます。

 このデータについて、坂口前大臣は、これはちょっと深刻だなというふうにおっしゃっていただいたと思いますが、三十代と申しませば、これから四十年、フル、満額掛けても六万六千円。多くの三十代の方が、果たして今後、老後をそういう形できっちり暮らしていけるかということも含めて、今なぜ公的年金をもっと充実しなきゃいけないかというお話を私はさせていただこうと思います。

 私ども社民党が、国民年金の現実を踏まえて、その理念も含めて壊れているのではないか、確かに制度はあるのですが空洞化しているのではないかと申しますその大きな意味は、本来厚生年金受給に当たる方たちが多く国民年金に流れてきておる。保険料というものと税とどちらが損得かという言い方をすれば、一番安定的に分がよいのはこれまで厚生年金でございました。働く者が保険料を支え合って、共助の仕組みがしっかりとしておりました。しかし、そうしたところから多くの方が国民年金に、本来であればその制度設計の、昭和六十一年に国民皆年金をやっとこさつくったその制度設計の理念から大きく逸脱してきております。

 ちなみに数値だけ申させていただきますと、国民年金一号の被保険者のうち、現在、三十から三十九歳の方は一九・九%にふえております。ちなみに、これが平成五年では一五・九%。どんどんどんどんこの層が国民年金の一号になっておる。若い層ももちろん多うございます。若い世代は、二十歳代が三二・一%。そして、三十から三十九歳の方の国民年金の未納理由の第一が、先ほど共産党の方も御指摘でありますが、保険料が高くて払えない、六七・九%、六八・三%でございます。

 これだけ多くの方々が加入し、なおかつ収入が少なくて保険料が払えないという現実を見たときに、私どもは、今新たに、まず第一は、やはりパートの厚生年金加入問題、働き方が崩れてきている、その中でいかに私どもが社会的安定を図るかが第一でございます。そして、中長期的には一元化という、働き方の多様化に見合う年金制度を早急に確立していただきたいと思います。

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