第163回国会 本会議 第12号(平成17年10月31日(月曜日))抜粋 案件:
日程第一 障害者の自立の支援及び社会参加の促進のための身体障害者福祉法等の一部を改正する法律案(山井和則君外五名提出)
日程第二 障害者自立支援法案(内閣提出、参議院送付)
○議長(河野洋平君) 阿部知子君。
〔阿部知子君登壇〕
○阿部知子君 社会民主党の阿部知子です。
社会民主党・市民連合を代表して、政府提出の障害者自立支援法案に反対、民主党提案の障害者福祉法の一部を改正する法律案に賛成の立場から討論を行います。(拍手)
私たち抜きに私たちのことを決めないで、そういう障害者の必死な声をかき消すように、十月二十八日午後四時三十五分、委員会において可決されたこの障害者自立支援法は、本日、この場の本会議採択に付されております。
二年前に発足した支援費では、既に財源不足あるいはサービスの地域間格差が、あたかも障害者のわがままやあるいは強過ぎる自己主張の結果として語られ、今回の自立支援法においては、公平公正をうたい文句としながら、障害者本人の声を全く聞くことのない評価委員会が発足いたします。スウェーデンでは、サービス利用に関して、障害者はすべからくそのみずからの希望をそこに聞き入れられねばならないという法律があることに比して、何と我が国の障害者施策のおくれたところでありましょうか。
そればかりではありません。応益負担を第一とする本法案では、ただでも所得の少ない障害者、ますます困窮が目に見えております。
さらに、扶養義務を外すといいながら、その御家族は収入や貯蓄のすべてを吐き出すまで個別減免はされず、それでは家族の困窮のみならず、障害者の願ってやまない家族からの自立は全く保障されません。
さらには、障害者基本法十三条に述べられた所得の保障は、一九八六年、障害年金の発足以降いっかな充実することなく、本日のこの法案の成立によって、ただでも少ない所得の中からさらにサービス利用料と称してお金を取っていく、本当に憲法二十五条の最低限の生活すら保障されない悪法だと思います。
OECD諸国中、我が国の障害者施策にかかわる費用は最も少なく、なおかつ、質も最低のものであると思います。加えて、このたび、障害者の自立支援医療として、精神障害にかかわる三十二条、更生医療、育成医療すら削除され、生存の危機がここに大きく不安として障害者の中に広がっております。
本法案は、障害を当たり前のものとして共生を図ろうとする新たな時代の価値観に逆行するばかりか、急速に進行する少子高齢社会の活力をそぐまさに希代の悪法であり、その成立には断固反対し、真の障害者自立に向けて、差別禁止法あるいは地域でのサービス基盤の充実特別立法に党として全力を挙げて闘っていくことを表明して、私の反対討論を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(河野洋平君) これにて討論は終局いたしました。
―――――――――――――
○議長(河野洋平君) これより採決に入ります。
まず、日程第一、山井和則君外五名提出、障害者の自立の支援及び社会参加の促進のための身体障害者福祉法等の一部を改正する法律案につき採決いたします。
本案の委員長の報告は否決であります。この際、原案について採決いたします。
本案を原案のとおり可決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(河野洋平君) 起立少数。よって、本案は否決されました。
次に、日程第二、内閣提出、参議院送付、障害者自立支援法案につき採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(河野洋平君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。本日は、これにて散会いたします。
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