国債下落は黄信号 財務金融委員会(2003/07/16)

 4月頃から国債の長期金利が上昇しています。
10年物の国債では3月に0.7%だったのが、7月初めには1.4%まで上昇、その後少し下がったものの9月初めには再び1.6%に上昇しました。
金利の上昇は国債の下落とメダルの裏表の関係にあります。
今回の長期金利の上昇(価格の下落)は、株の上昇と軌を一にするもので、株安の影響を受けていた銀行としては株高はプラス要因ですが、債券安は保有している債券が目減りするので、マイナス要因となります。
日銀も銀行も大量の国債を持っているので、もし国債の暴落(金利の暴騰)になれば、影響は極めて大きいのです。
こうした点について日銀の見解を質しました。

 福井日銀総裁は「銀行が国債を大量に保有することによるリスクはある。貸し出し業務で収益を上げていく努力をすることが必要」という一般論的な答弁に終始しました。
 日銀の国債保有は量的緩和政策を進めているため、急増しています。
国債が暴落すれば日銀の資産も大きく減るのです。
日銀の資産の減少は、信用不安につながります。進行している債券安(金利の上昇)は、こうしたことに対する警告と見るべきです。
ところが福井日銀総裁は「日銀の長期国債の残高は60兆円です。銀行券発行残高70兆円の枠内で運営させていただいています」と述べるにとどまりました。
「大丈夫。心配するな」ということなのでしょうか。
昨今の債券安(金利の上昇)を見ると心配し過ぎることはないと思っています。

第156回国会 財務金融委員会 第26号(2003/07/16) 抜粋

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