2021/02/12

2月10日の予算委員会での質疑がメディアに取り上げられました。

東電の原子炉等規制法違反(第43条の3の27(核物質防護規定)違反)

に関する質問が新潟日報と新潟総合テレビに取り上げられました。

 

1. 新潟日報

不正入室問題、東電社長が謝罪

衆院予算委「心配かけたことをおわび」

2021/02/10 13:23 リンク先はこちら

 東京電力柏崎刈羽原発の所員が中央制御室に不正入室した問題で、東電の小早川智

明社長は10日午前の衆院予算委員会に出席し、「地域の方々にご心配をおかけした

ことを心からおわびを申し上げる」と謝罪した。

 

 不正入室問題が1月下旬に報道で明らかになってから、小早川社長が公の場で説明

したのは初めて。立憲民主党の阿部知子衆院議員の要求を受ける形で予算委に出席し

た。

 

 予算委で小早川社長は、自身が事案を把握したのは発生翌日の昨年9月21日だっ

たと説明。「施錠管理の徹底、本人確認プロセスの見直しなど再発防止策を指示し

た」と明らかにした。

 

 柏崎刈羽原発を巡っては、東電が完了したとしていた7号機の安全対策工事が、実

際には終わっていなかったことも明らかになった。小早川社長はこの問題についても

謝罪した上で「他にも同様の事案がないか総点検中だ。重く受け止め安全に対する意

識や業務を改善していきたい」と述べた。

 

 この日の質疑で小早川社長は、目線をほとんど上げず用意したペーパーを早口で読

み上げながら、淡々と説明する場面が目立った。終了後、「広報を通してほしい」と

の理由で新潟日報社の取材を拒否した。

 

 原子力規制委員会や東電によると、柏崎刈羽原発の中央制御室に勤務する20代の

男性所員は昨年9月20日、同僚のIDカードを不正に持ち出した。複数の警備員が

別人と疑いながら通過させ、IDの識別情報の書き換えも行われていた。

 

2. 新潟総合テレビ

〈柏崎刈羽原発〉“東京電力の適格性”を国会でも追及 規制委は追加検査へ【新潟】

新潟総合テレビ 2021/02/10 19:47 リンクはこちら

東京電力の柏崎刈羽原発で発生した、IDの不正使用問題。原発を運転する資格があ

るのか、再び審査をやり直すべきとの声も上がる中、国会でも東京電力への追及が行

われました。

 

10日午前の衆議院・予算委員会。

【東京電力 小早川智明 社長】

「規制庁の指導の下で、更なる原因究明と再発防止策を徹底してまいる所存です」

 

立憲民主党の阿部衆院議員の質問に対し、こう話し謝罪した東京電力の小早川智明社

長。追及されていたのは、柏崎刈羽原発のID不正使用問題です。

 

【立憲民主党 阿部知子 衆院議員】

「他の人のIDを持っていった“なりすまし”です。犯罪者だったらどうしますか?

10年が経った今、福島事故から何を学んだのか。安全文化とは何なのか」

 

【東京電力 小早川智明 社長】

「心からお詫びを申し上げます」

 

この問題を巡っては、社員が他人のIDを使って中央制御室に行くまでには、複数回

の警備員のチェックを通過していたことも明らかになっています。

この事態を花角知事も「あってはならないこと」と厳しく批判します。

 

【花角知事】

「基本中の基本ができていないような管理の体制であったということを、きちんと考

慮したうえでの評価がなされるべきだと思います」

 

知事が再稼働を目指す東京電力の適格性について「再評価すべき」との認識を示せ

ば、国会ではその審査を行う規制委側にも変革を求める声が…。

 

【立憲民主党 阿部知子 衆院議員】

「本当にいい加減な安全規制をしたら、再び福島事故がある」

原子力規制庁は、問題発覚直後に東電から報告を受けていながら、審査を担当する規

制委員会には報告せず。

 

問題を知らないまま規制委員会は、東電に原発を運転する適格性があると判断してい

ました。

 

【立憲民主党 阿部知子 衆院議員】

「申請はするすると進んで許可申請出ました。でもおかしいじゃないですか」

 

10日に行われた規制委員会の会合でも、原子力規制庁の報告の遅れについて議論。

 

【原子力規制委員会 更田委員長】

「(規制庁への)委員会の関与を強めなければいけないと思っていますので、今後さ

らに改善措置を相談したい」

 

原子力規制庁は問題が発生した際の報告のあり方について、ルールを見直す方針を示

しました。

 

審査への信頼も揺らぐ中、再び適格性を問われている東京電力は、来月10日までに

再発防止策を出す予定ですが、規制委員会はそれを元に改めて検査を行う方針を示し

ています。

 

【原子力規制委員会 更田委員長】

「根本的な原因を精査した上で報告書求めていますし、それで終わりにはならない。

追加検査に入ります」