2021/08/13

阿部知子は8月10日に立憲民主党法務部会に参加し、ウィシュマさん死亡の最終報告書 についてヒアリングを行いました。

 

阿部知子8月10日に立憲民主党法務部会に参加し、ウィシュマさん死亡の最終報告書についてヒアリングを行いました。

引用元 ■【法務部会】ウイシュマさん死亡問題、最終報告書公表を受けて入管庁からヒアリング リンクはこちら

 

スリランカ人女性ウィシュマさんは、杜撰な管理体制の下、「点滴などを訴えたのに無視されたばかりか、精神的に不穏だからと3月4日に投与されたクエチアピンが、

状態を急変させた可能性もある。彼女の尿からは既に2月15日の時点でケトン体が大量に出ており、投与薬はこれを悪化させる。必ず検証を」と出入国管理庁に対して求めました。

 

(以下、引用)

 名古屋出入国在留管理局の施設で収容中だったスリランカ人女性のウイシュマ・サンダマリさんが死亡した問題で、出入国在留管理庁は10日、最終報告書を公表しました。法務部会はこれを受け11日夕、国会内で会議を開き、この最終報告書について法務省出入国在留管理庁よりヒアリングをおこないました。

 安住淳国会対策委員長は同日自民党の森山国対委員長と会談し、最終報告書公表に伴う質疑と監視カメラ映像の開示について、衆参法務委員会の筆頭理事間で協議することを確認、衆院では16日午後、参院では17日午後にそれぞれ理事懇談会を開くことで合意しました。

 冒頭のあいさつで法務部会長の真山勇一参院議員は、「死因が分かっていないのはどういうことか」と述べ、最終報告書と言いながら、肝心な死因を特定していないことを問題視。真相解明のためには監視ビデオ映像の開示が必要だとあらためて強調しました。

 出入国在留管理庁は、2020820日の収容開始から202136日に搬送先病院で死亡が確認されるまでの健康状態・医療的対応等の事実経過や、調査により判明した死因に関する見解等、本件における名古屋局の対応についての検討結果等を説明。死因等については「病死ではあるが、複数の要因が影響した可能性があり、具体的機序の特定は困難」と位置付けています。

 質疑応答では、参加議員から「死因が特定できていない」との理由で報告書の提出が大幅に遅れたにもかかわらず、結局「特定できていない」との結論に終始していること、34日の外部の病院受診(精神科)で抗精神病薬、睡眠誘発剤を処方され、服用を開始した翌日から脱力した状態が多くなっていることから、この処方が適切だったのか、加えて報告書でその点について「落ち度はない」と断言していることの根拠等について説明を求めましたが、明確な説明はありませんでした。報告書ではウイシュマさんの体重が激減していること、食事もほとんど摂っていないことも明らかになっており、そうした中でなぜ適切な対応がとられず、十分な医療を受けられなかったのか、死亡確認当日、朝から血圧・脈拍を測定できない状態であったなか午後3時過ぎに搬送先病院で確認される約1時間前まで救急搬送を要請しなかった職員の対応に問題はなかったのか等、さまざまな意見が上がりましたが、法務省の説明は名古屋局に常勤の医師がいなかったことなど医療体制の不備を挙げるにとどまりました。会議内で収まらなかった質問については取りまとめ、後日法務省に回答を求めていくこととしました。

 

関連資料 

■令和3年3月6日の名古屋出入国在留管理局

被収容者死亡事案に関する調査報告書

令和3年8月10 日 資料はこちら