2018/03/19

南スーダンに派遣された自衛隊員の死因は「自殺」2人、「傷病」1人。「精神・行動障害」は、「初診」78人、「再診」127人と政府が答弁しました。

南スーダンに派遣された自衛隊員の自殺に関する質問主意書を3月7日に提出し、12日に政府答弁を得ました。2011年11月から2017年5月まで自衛隊から南スーダンPKOに派遣された陸上自衛隊員(以後、自衛隊員)について9項目にわたり尋ねたものです。

1.派遣時から撤収時までの延べ人数
2.派遣時から現在までの延べ人数
3.派遣中に死亡した自衛隊員の死因(自殺、傷病、事故または不明の者の数)
4.3の死亡場所(宿営地内か宿営地外)
5.帰還後の在職中に死亡した自衛隊員の死因(自殺、傷病、事故または不明の者の数)
6.5の死亡場所(宿舎か隊舎か野外か自宅か等)
7. 退職後に死亡した自衛隊員の死因(自殺、傷病、事故または不明の者の数)
8.7の死亡場所
9.自衛隊員のうち、派遣中、帰還中、または退職後に、精神疾患を患った者の数
10.3、5、7の死因と南スーダンでの過酷な状況下での業務との関係について、政府はなんらかの検証を行ったかどうか。

政府答弁は次の通りでした。
1と2について、2018年2月までの延べ数を「3943人」とまとめて回答、
3と4について、派遣中の死亡は「零人」とまとめて回答、
5と6について、帰還後の死亡は「自殺」2人、「傷病」1人と回答、
7と8について、全てを把握していないため答えるのは困難と回答、
9について、「南スーダン派遣施設隊等の衛星状況(週間報告/平成24年2月から29年5月まで)」によれば精神疾患に加えて不眠症などの「精神・行動障害」は、「初診78人」、「再診127人」と回答。また帰還中と退職後については把握してないと回答、
10については、5の死因と南スーダンPKO業務との関係性は認められない、一般的に様々な要因が複合的に影響し合っては発生する、自殺事故防止対策は推進すると回答しました。

 

【関係報道】

自衛官2人が自殺=南スーダンPKO後に(時事通信 2018年3月16日)

南スーダン帰国後、隊員2人自殺(共同通信 2018年3月16日)

自衛官2人が帰国後自殺 南スーダンPKOで政府  (日経新聞 2018年3月16日)

南スーダンPKO 帰国後、2人隊員自殺 政府答弁書(毎日新聞 2018年3月16日)